S982969−1 佐々木 孝子
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現在、社会情報学部では2年次にプログラミングA(C++Builderプログラミング)とプログラミングB(Delphiプログラミング)が開講されています。選択必修科目として学生は、どちらか一方を選択し、履修することになっています。しかし、3年次には2年次にどちらのプログラミング言語を学んだかは全く関係なく、カリキュラムとして基本的にDelphiやC言語(C++Builder)を用いて、授業を進める専門科目がいくつか存在します。私自身、プログラミングBを履修し、C++Builderを使用する授業を履修しましたが、DelphiからC++Builderへの移行はとても難しく感じられ、課題の提出は人に頼ってしまうという現状でした。これは、私だけに限らず、他の学生や逆にプログラミングAを履修した学生もプログラミング言語の移行に悩まされているのは同じだと考えます。
しかし、現在のカリキュラムとしては、一つのプログラミング言語を習得できたら、他のプログラミング言語を学ぶこともそれほど難しいことではないと考えられています。残念ながら、大部分の学生はカリキュラムの考えに応えることができていません。プログラミング言語の移行を理解しやすくするためには、その言語の具体的な類似性および、相違点を明示することができなければ学生にとって他言語を学ぶことは困難でないかと自分の経験を踏まえた上で考えました。
そこで、プログラミングB(Delphiプログラミング)の講義で、実際使用しているテキスト『「Delphi入門」(2001)森田 彦、石川 高行、高橋 哲男、札幌学院大学社会情報学部』をそのままC++Builderプログラミング学習用に書き換えたWeb教材の作成を考えました。このことにより、プログラミングBを受講した学生、また受講している学生を対象とすると、効率よくかつ容易に自学自習という環境においても、他のプログラミング言語を学ぶことがそれほど難しいことではないという認識をもてるものと考え、研究のテーマとしました。
今回のWeb教材は専門的な知識のある先生方に比べ、学んでいる学生という立場で作成した結果、学生側にたった教材という新しいものを作ることができたと思います。まず、私自身が、一通り教材を使用し、DelphiからC++Builderへの移行を体験したことを踏まえ、作成できたことに大きなメリットがあったと考えられます。難しいと思われた問題にはより力を入れられ、自分なりの学習の仕方や課題の解き方などのアドバイスを入れたことや、解答をつけることにより、理解を促がすことができ、不安を解消する心強いものになっていると思います。また、分岐処理のDelphiではcase文と呼ばれるものが、C++BuilderではSwitch文となるような、Delphi入門とは異なった内容になった個所もありました。このような大きな違いを具体的に比較ができるようにした結果、理解を促がすことができたと思います。
作成過程を通じて、DelphiとC++Builderは開発環境が似ているだけに、相違点が教材の中で重要性があると考え研究していました。しかし、根本的に違う言語であるのに、テキストの課題を通しての2つの相違点にとらわれすぎてしまった点があり、余りその部分には触れることができませんでした。また、オブジェクト指向プログラミングとしての2つの共通点の研究も進めたかったです。今後は、他のプログラミング言語の学習を支援できる教材が作成され、社会情報学部の学生がカリキュラムなどにとらわれることのない学習環境を学生の手によって作られていくようになればと思います。
指導教員:森田 彦