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第4章 今後の課題と結論

4−1 今後の課題

最後に、本研究の問題点を提起しながら、問題点をまとめたい。

本研究はオンラインテキストという性格上、実際に学習者の目に触れて初めて「わかりやすいかどうか」の評価がなされることとなる。しかし、本研究では見通しの甘さから結果的に学習者の目に触れるのは卒業研究提出後となってしまった。そのため、本論文を執筆している現時点では、ゼミ生数人と指導教員の目に触れただけとなっている。

研究テーマ自体に先行研究が少ない場合は、調査・研究に多くの時間を割けるよう明確な計画を立てる必要がある。本研究では明確な計画がなかったため、だらだらと多くの時間のみかかる結果となってしまい、オンラインテキスト作成に割ける時間が少なくなってしまった。そのため、質の高いオンラインテキストになったとは言い難い。

具体的な問題点としては、この3点が挙げられる。

  1. 第1章とそれ以降の章への関連性が薄い。
  2. 課題プログラムの解説がわかりづらい。
  3. 公開後の反応(レビュー)を踏まえた改善ができなかった。

(1)であるが、2−3で述べたとおり、基礎知識の習得が今後の学習を進めるにあたって有用であると考え、技術動向を含めた知識を習得できるよう第1章を設けた。しかし、第2章以降の課題学習との間に、内容の隔たりが発生してしまった。森田彦教授のアドバイスもあって「今後の学習にあたって」の項目を追加したが、オンラインテキスト完成後にレビューをしてみると、項目追加前と比較して、改善はなされたが関連性は薄いように感じられる。

「今後の学習にあたって」はあくまでも私自身の経験に基づいたアドバイスであるため、実際の学習者がアドバイスの内容を踏まえて学習した場合、関連性の薄さを感じない可能性もある。これは、実際に学習者のレビューがなされていないため、効果は不明である。

2.であるが、プログラミングB受講者を学習者のレベルとして設定したため、Delphiの基礎知識を備えていると考え、Delphiの機能に関する解説を避けている。しかし、学外の学習者はDelphiの機能を十分に使いこなしていない可能性がある。オンラインテキストが学外からのアクセス可能な環境に置かれた場合、学外の学習者の利用を考慮しなくてはならない。

3.であるが、本研究では「プログラミングの基礎知識を身につけた学習者=プログラミングBの受講者」と仮定してオンラインテキストを作成した。そのため、実践的な内容よりも概念を理解しやすいように構成している。しかし、プログラミングB受講者に内に実践的な内容を求めるニーズがあった場合、オンラインテキストの内容が物足りない可能性がある。

これらの問題点は、実際の学習者の目に触れることで改善可能なものである。今後、オンラインテキストを公開・評価することで改善を図ることが可能であると考える。評価の際にはアンケート調査やメール・電子掲示板による意見聴取といった方法で学習者のニーズを的確に捉える必要がある。

4−2 結論

私は本研究ではじめて教材作成に携わった。私自身の問題意識をオンラインテキストで表現するのは非常に難しく、想像以上に大変であった。特に、私自身の経験を学習者にどのようにして伝えるか何度も検討した。結果的には4-1で述べた課題を残す結果となったが、学生自らが教材の作成に関わることができたのは良い経験だと考えている。

近年ではWBT(Web Based Training)として企業の研修などでもオンラインテキストの利用が増えている。私自身も将来、研修を準備する立場でオンラインテキストの作成に携わるかもしれない。その際に、この卒業研究の成果が生かせればと考えている。

本研究の成果が何らかの形で社会情報学部の将来に役に立つことがあれば幸いである。

謝辞

本研究を進めるにあたって、的確な指導をくださった森田彦教授、共同研究者の村上和也君、そして研究に協力してくださったすべてのみなさまに感謝いたします。

参考文献

本論文の執筆、およびオンラインテキスト作成には次の文献を参考にしました。