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第四章 結論と今後の課題

本論では、患者と看護婦を対象に行ったアンケート調査を基に、病院での色彩調節の現状、意識度、改善点、色の効果と影響を確認し、理想的な病院の色彩を調べた。

あらかじめ自分の目で見た4つの病院の色彩レベルを表した。4つの病院で看護婦の回答はどの質問もほぼ同じような内容、割合だった。また、病院の色彩に気を遣っている看護婦は全体で約2割しかいなかったが、病院の色彩に対する改善点を記入した人は全体で約9割いたので、潜在的な意識、考えを持っている人は多いとして今後期待できる結果になった。看護婦の関心度は1つの病院が低めだったが、他はどの病院もほぼ同じくらいで色彩レベルによる違いは見られなかった。患者の色彩に対する関心も高かったことから、改めて色の必要性を感じた。病院の色彩についての改善点は患者も看護婦もほぼ一致していて、「オールロビー・外来待合」では基本的にくつろぎを重視していて、柔らかく温かみのある色を増やす(特にモスグリーン)、自然木材などを使ってアットホームな感じを出す、科の特色で色分けする(特に小児科、産婦人科)、という回答が多かった。「病棟系」では、カーテンやクロスの色は淡く明るい色を使う(特にクリーム色、ピンク、水色)、太陽光が入るように窓を大きくする、白が与えるマイナス的影響を考慮する、という意見が多かった。白衣高血圧の人や、白い部屋では痛みに集中してしまうという患者もいるようで、病院色と言うべき白にこだわる必要はうすれてきているようだ。また、手術室の色彩は血の赤の補色なので壁にうつる補色残像が見えなくなるとして青緑が医師、患者側から望ましいとされている。しかし、「手術室の壁の色が患者にとって本当に青緑が良いといえるか」という回答があり、少数意見ながらも無視できない内容だと思うので、これをどう受け止めていくべきか検討を要するであろう。また、今回患者にアンケートを取れた病院は1つだけだったので、病院ごとの回答を十分比較することができなかった。これらの事を踏まえて今後調査を進めていくことにより、人々が求める理想的な病院の色彩が見えてくるであろう。