村上 和也
キーワード オブジェクト指向分析・設計 Web教材
プログラミングBの講義では、オブジェクト指向プログラミングの基礎を学習します。オブジェクト指向プログラミングには、一般のソフトウェア開発方法と同じく、分析、設計という行程が存在し、この行程を行うことでオブジェクト指向プログラミングの特徴である、プログラムの保守性や拡張性の高さを実現します。そのためこの段階は重要な作業なのです。しかし、分析や設計は、知識と経験の必要な複雑な作業でもあります。その上、オブジェクト指向における分析・設計方法について書かれた著書はたくさんあっても、内容が実践的で難解なものが多く、基礎的なプログラミングを学習したばかりの方にとって理解しづらいものとなっています。また、Delphiを例にとった著書が少ないことから、Delphiでどのようにプログラムを作ったらよいのかといったことについての情報が少ないとも思います。
そのため、プログラミングBでオブジェクト指向プログラミングの基礎を学習した学生に対して、保守性と拡張性の観点から分析と設計の必要性を理解してもらい、また、Delphiでプログラムをどのように作ればよいのか、またそう作ることでどのような利点があるのかを理解してもらうためのWeb教材を作り、活用してもらおうと思いました。
この教材はオブジェクト指向的なプログラミング方法について研究している大森と共同で研究を進めることで、分析・設計からプログラミングまでの説明に関連性を持たせ、理解し易いものにしました。教材では、例題となるプログラムを実際に作成してもらい、その後から分析・設計に対する解説をし、さらにプログラミングに対する解説をするというものにしました。私が担当したのは分析・設計に対する解説です。例題となるプログラムは対象者にとって適度な難易度にするため、プログラミングBのテキストの中から3つ用意しました。また、各プログラムごとにポイントとなる部分や、理解してもらいたい要素を最初に提示しておくことで、利用者がまとを絞って学習出来るようにしました。
その結果、オブジェクト指向プログラミングについての説明内容が充分であることやその理解し易さ、また学習した内容をほかのプログラムにも応用することが出来るという点からも目的を達成出来ました。しかし、1つのプログラムに対し2通りの分析・設計結果を用意し、拡張性や保守性の違いを比較するような例題を用意出来ませんでした。これが改良点です。
指導教員:森田 彦