ヘルプファイルにも記載したのだが、ペイント部分の改善が焦点となる。
“使い易さ”を念頭に置くのであれば、メモ帳の機能は及第点に達していると自負しているが、ペイントに関してはその限りではない。まず、Windowsに付属されているペイントを例に、本プログラムの短所を挙げてゆく。
上記の問題点に共通することは、画像の一時保管(クリップボードの使用)である。切り取りや貼り付け、元に戻すといった機能は、それまで描画していた画像を他の場所に一時的にコピーしておく必要がある。それを可能にするのがクリップボードの機能なのだが、画像面の参考文献として使用していた本に添付されてあったフロッピーディスクが残念ながら紛失されてあった為、ペイント部分が不本意な結果としてプログラム完成の運びとなってしまった。
その他にもJPEG形式の画像ファイルが加工出来ないことや、文字列の挿入、そして、“塗りつぶし”の機能が無い点である。
通常、プログラムでは塗りつぶしに『Image1.Canvas.Brash(……)』といった具合の宣言をするのだが、閉じた空間を塗りつぶすという判定が思うようにいかず、Windowsのペイントを想定した画像エディタではなく、プログラムの副題が示す通りの『落書帳』に留まってしまった。
5番のズーム機能に関してはプログラムの試用段階まで到達したのだが、ズームフォームへのペイントダウンから、ベースフォームへの関連付けが間に合わなかった。
もしもこれから本プログラムをバージョンアップする場合は、ペイント部分に重点を置いて開発を進めていきたいと考えている。
次にメモ帳部分の問題点であるが、こちらは一転して問題点が非常に少ない。簡易的な落書帳を想定していた為、インデント機能や文字飾り機能が追加されたことで、より一層使い勝手の良い仕上がりとなっているはずだ。欲を出すのであれば、フォントカラーの指定が若干困難であることが挙げられる。Delphiのフリーウェアが置かれている『DelphiWorld』というホームページには、何種類かのオリジナルカラーパレットがあり、それをヒントに自作のコンポーネントの作成に取り掛かったのだが、コンポ―ネントをフォントカラーに設定するところで時間を食ってしまい、結局フォントダイアログを使用することとなった。
システム関連もメモ帳部分と同様に問題点は少ないが、本プログラムを常駐プログラムに出来なかったことが大きな問題として残った。一応、スタートアップに落書き帳へのショートカットを配置すればこの問題は一気に解消できるのだが、タスクトレイにアイコンを表示させる方法や、スタートアップへのセットアップといった手法を発見できなかったことが心残りである。デスクトップへの常駐という本プログラムの目標のひとつを考えるのであればプログラム内よりインストールを行い、パソコンを立ち上げた時点で既に画面上に配置されてあるという状態こそが理想であろう。
更にプログラムサイズの縮小化や、多くの人に実際にプログラムを使用して頂いた上で浮上してくるエラーの解決等が今後の課題だ。
本音を言えば、メモ帳部分に関しては及第点と自負しているが、ペイント部分を自己評価するのであれば、Windowsのペイントを超えるソフトを作りたかったというのが本音である。これからのバージョンアップの可能性に期待して頂きたい。
森田先生をはじめ、私の卒業研究に関わって頂いたすべての方々に深い感謝の意を表します。
本当にありがとうございました。
その他、森田ゼミの皆様。
卒業研究である“落書帳”を作成するにあたり、以下の文献を参考にさせて頂きました。